コロナの中ではありますが、売上・利益ともに過去最高を更新しました。

ただし、本来の目標拡大ペースからは鈍化し少なからずのコロナの影響は受けました。

とはいえやはりネット業界は比較的優位であり、クリティカルなダメージとなることもなかったことは幸いでした。

インバウンドマーケティングの本格稼働と営業体制について

これらを受けて、ちょうど9期から取り組んでいたインバウンドマーケティングによるネット前提での営業体制を大幅強化し基盤をつくることができました。

ネットの時代となりアウトバウンド営業以上に、信用、信頼、ブランド力が販売に大きく影響してくることとなりました。

それを見越して仕掛けていた取り組みを整備しました。

マーケティングカンパニーとして分析自体は得意分野でもあります。

SFAツールの活用強化からCRM、MAツールの連動まで顧客データの整備からはじめ、リード収集からナーチャリング、商談発生から受注まですべての経路を分析し、経路を増強し、各ポイントでKPIを設定し、それを月次で改善していく体制に変更しました。

それにより営業活動全体を日々分析改善しつつ、再現可能な科学的な営業を進めています。

事業本部長の設立と経営幹部育成について

また各事業部自体を自立させるべく、本部長を設置し、PLごと責任を担わせることでより高度な経営人材を排出する第一段階をはじめました。

特に制作事業はカスタマイズ商材でもあり、複雑化しやすく、常時様々な課題が発生しがちなビジネスでした。そのたびに社長工数を大きく割いてフォローにあたっていたのですが、本質的な社長業務の進展が犠牲になる状況でもありました。そこを受注納品のコントロールによって安定化させ、現場に完全移管することに成功しました。

現場の動向は現場に任せつつ、各本部長が集まり経営幹部組織として
サービスの改善、新規サービスの開発などを新しく率先できる体制ができました。

さらに11期期初より各事業本部長の設置を完了したことにより、大幅に経営スピードがあがりました。

過去何度も挫折した社長として計画していた改善タスクなどが、最高の状態で軌道に乗っていくようになりました。

それにより本質的にやらなければならないタスクを経営層の力を持って強力に、スピーディに進められる体制がようやく整いました。

目指しているのは経営の加速です。
変化の時代を迎え、現状に甘んじることなくビジネス規模を拡大し、柔軟に市場の需供の変化に対応できる組織を作っていきます。

今後について

デジタルマーケティングでの成果改善という強みを強化しつつ、さらに事業領域を拡張していくことに経営の比重を移していきたいと思います。

周りでは同時期の起業組や、更に若い起業家たちが次々にVCを活用しながら、大きく成長を遂げ、上場していく中で、このままで終わるわけにはいかないという焦りがないといったら嘘になります。

今まで現場に囚われ思うように動けなかったこともありましたが、10期を終え、ようやく理想としていた体制が完成したことで、アクセルを踏むための準備を進めています。

既存のサービスのみに囚われているとこの時代、どんどん陳腐化していき、生き残ることは難しくなってくると思います。

我々が目指す理想を実現するためにも再び大きな拡大路線に乗せることが重要だと思っています。