今後のクリエイティブ業界はますますネットへの偏重が進むと思われます。

各種媒体もネットへの集約が進みクリエイティブ自体もインターネットクリエイティブを中心としたものとなっていくと思います

そういった中で、今まで結果を重視されてこなかったもしくは結果が数値として現れなかったがゆえに免責されていたクリエイティブの結果が厳しく追及されるものとなっていくでしょう。

今までアート志向と広告の商業志向が入り交ざったクリエイティブというのものも一定の評価を得てきたわけですが、そういったクリエイティブは少しずつ力を落としいかに結果を出していくか、といったものに評価が集約されていくと思います。

こういった流れをもとに デザイナーに求められるものは単純な制作力、デザイン構成力、発想力だけではなく、数字を上げるための解析力、改善力、そしてそれを周囲に説明できるだけのプレゼン力といったものが求められる時代になってくると思います。

つまり現状は過渡期であり、新しいデザイナーたちの誕生をもとに、自ら身につけていかなければならないスキル自体を時代の波長に合わせて選びとっていけるデザイナーこそが生き残っていくと思います。

そこで必要となってくるのはスキルの拡張です。単純なデザイン力だけではなく上記に述べたような力が必要になってくるため今までそういった左脳的論理的スキルが苦手で芸術的な物を求めて業界に入ってきた方々にとっては少々息苦しい時代になるかもしれません。

逆に言えば芸術的スキルに自信がなく、左脳的論理的スキルを学んできたような方々にとってはデザインという業界においても今後の活躍の場が大きくなっていく時代となっていくでしょう。

単純デザイナーとしてデザインのみを生行としていくデザイナーとして生きていくか、そういったデザイナーを動かす上流に立つ、時流を作るデザイナーとなっていくかは自身の選択次第となります。

いずれにせよ時代の方向は明確なものになっているため、それをいち早く察知しそちらに標準を移せたデザイナーにとっては一歩抜きん出るチャンスの時代です。

また戦後を通じて何十年と通じてきたフォーマットから変革される時期なので、昨日までの上下関係もなく、純粋にいち早く時代に適応するスキルを身につけたデザイナーが時代を創っていくという意味で、とても面白い激動の時代になっていると思います